| はじめに |
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私たち木を扱う仕事、家具業界で働いている者にとっては、最近の地球温暖化と木材の影響というのは認識しておかなければならない問題と思っております。
一般に言われる森林の減少によって地球の温暖化が進む、木材を搾取することは悪いことだとの認識は本当にあってるのか・・・
それらのことを私が今行っている「大川インテリア塾」で講義がありましたので、そこで学んだことを家具屋業として皆さんに伝えることは大事だと思い、このページを作成しました。 |
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| 二酸化炭素と木材 |
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植物の光合成は、光エネルギーを利用し、水と二酸化炭素から酸素と炭水化物および水を作り出します。化学式にしますと、H2O+6CO2→(C6H10O5)+H2Oです。
植物体は主に炭水化物からなり、たんぱく質、脂質などもこの炭水化物を元に合成されるので、90%以上の植物構成元素は、炭水化物とほぼ同じ元素組成と考えることができます。
すなわち、ほとんどの炭水化物と同率比の元素で構成される植物は、重さの4/9(約半分)は炭素である。また、それは、1.63倍の二酸化炭素から合成されたとみなされます。例えば、植物が乾燥重量で100s成長すれば、44sは炭素の重量であり、これは光合成によって大気中の二酸化炭素を取り込んでいるので、163sの二酸化炭素は削減されたことになります。 |
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| カーボンニュートラル |
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樹木の働きで大気の二酸化炭素が削減されても、その木材を燃やせば固定された炭素は再び大気中に二酸化炭素として放出される。すなわち、森林による二酸化炭素の削減は長い時間をとれば、炭素は大気と樹木の間を循環しているだけに過ぎず、炭素の実質的な固定は±0になる。
これをカーボンニュートラルと呼びます。それでは、森林を育てる意味は何か?
我々は、現在では化石燃料によって大量のエネルギーや生活素材を得ている為に、これらが燃焼されると地下に固定されていた炭素が、大気二酸化炭素となって毎年5Gt(ギガトン、10億トン)も放出される。一方森林から木材を収穫し長期に利用し続ければ、その間に二酸化炭素は削減されたままになる。もし、廃材を燃焼したとしてもその炭素の起源は大気にあったものであり、その燃焼エネルギーを有効に活用すれば、その分だけ化石燃料の消費を削減できる。すなわち、カーボンニュートラルの意味は決して元の黙阿弥に成ることではなく、木材を利用することが温暖化防止に貢献できることを意味してます。 |
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| 木材利用の意義 |
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一般に森林を伐採し木材を利用することは、環境破壊の一つと考える人は多い。
森林は、生物多様性の宝庫であり、様々な生き物が共生してるので、大事に取り扱うべきことは言うまでもありません。
しかし、人間らしい生活を送る為には、衣食住のために様々な資源が不可欠です。このために、一部の森林資源を住宅資材に利用することは止むを得ない。と同時に、他の地下資源を利用した鉄筋コンクリート(石灰岩)や、鉄骨材(鉄材)を利用した住宅に比べて、生産時に発生する二酸化炭素は少なく、温暖化防止に貢献している。
どのくらいに木材住宅が優れているかを試算した例では、面積136uの住宅を木造で作れば、5.14トンの二酸化炭素の排出量、これを1として、鉄筋コンクリートと鉄骨はそれぞれ4.24倍、2,87倍と二酸化炭素の排出量が大きい。
木造住宅は、有限の地下資源と異なり、適切に扱えば持続可能な無限に利用可能な資源です。
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| ナゼ木材を利用するか |
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木材は、重量の半分は炭素です。これは、大気中の二酸化炭素を木の中にストックしているということを意味します。ですので、木材を燃やさずに使うということは、二酸化炭素のストック量を増やしてるということを意味します。イメージとしては、木は二酸化炭素の倉庫なのです。
ただ、生育中の木が際限なく二酸化炭素を吸収するかといえば、そうでもなく、木はある程度の大きさまでは、自らの木の成長のために二酸化炭素を吸収します。ただ、ある程度の大きさになれば、自らの大さを維持する為に二酸化炭素を吸収します。
植物は、成長するのには二酸化炭素を使いますが、生きる為(維持する為)には酸素を使い、二酸化炭素を放出します。ですので、木が大きくなればなるほど二酸化炭素の吸収量は変わりませんが、それ以外に酸素の消費量も増えていくわけです。
ですので、ある程度大きくなった植物は、成長中の植物よりも二酸化炭素削減の効率は悪いのです。
すなわち、ある程度成長した木を伐採し、そのスペースに新たな木を植えれば、環境にいい森林作りができるのです。 |
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